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Compacter Maya

灘区
分譲

従来の日本人は限られた空間の中で、必要なものを大切に厳選して持っていたと思います。
いつしか物に溢れ、物のための空間が必要となり、必要以上に大きな家が必要になってしまいました。
断捨離から始まりときめきの片付け、シンプルライフ・・・そしてミニマリスト。
昨今のこういった考え方の流れは、かつての考え方が見直されてきたのかもしれませんね。
必要なものを選び、旅支度するようにシンプルに暮らす。

そんな中で現れた、この物件。
土地の面積13.45坪。建蔽率が60%だったので、建てられる面積はたった8坪。数字だけ聞いたら諦めてしまいそうな土地でした。
けれど、実際に現地を一目みて理屈ではなく「いい家になる!」と思いました。
広い道路に面した明るい土地。間口もあって、大きく見える。
道路の反対側には公園もあって、雰囲気が明るい。
感覚的なものですが、「生きている土地」という感じがしたからです。
間取りはごくシンプルに、設備のサイズも必要最小限です。
キッチンには小さなカウンターを用意し、その下に収納を置けるようにしました。
リビングの一面に貼ったフレンチヘリンボーンとキッチン、カウンターに貼ったレンガ調タイルで空間をまとめました。

建設地   神戸市灘区大石東町
敷地面積  44.55㎡(13.47坪)
建築面積  26.32㎡( 7.96坪)
延床面積  70.69㎡(21.38坪)

面積13.47坪の狭小地。
しかも、用途地域による制限で建坪はわずか8坪。
3方向を建物に囲まれた土地。
ぎりぎりまで建蔽率を使い切る方法を模索。
掘り込み車庫にしてしまうと1階の面積が減ってしまうので、前面道路の通行量が少なく、歩道が広いことから車庫入れに関しては若干割り切ることにして、道路と並行に駐車スペースを取った。
共有スペースは必要最小限に留め、部屋の広さを確保。
玄関ホールはどうしても小さくなってしまうので、タイルサイズや窓の取り方で圧迫感を減らすように設計した。
Compacter Maya
Compacter Maya
玄関上の庇をR状に仕上げた外観。シンプルな色合いにしました。
Compacter Maya
テレビの配置スペースには、フレンチヘリンボーンを貼りアクセントに。床は広がりを持たせるために、白にしました。
Compacter Maya
大工さん渾身の作、フレンチヘリンボーン。1本1本手貼りです。
Compacter Maya
最近は増えてきましたが、グレーのタイルを探してやっとみつけたもの。粗目地施工です。