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“sakuramori”Okamoto

Location
東灘区
Service
分譲

Story

岡本は、古来から「梅は岡本。桜は吉野。みかん紀の国。栗丹波。

と詠われた、梅の名所でした。

なのに、あえて「桜守」。

 

ちゃんと理由があります。

 

阪急岡本駅から少し西に歩くと、住宅街の中に溶け込むように現れる「桜守公園」。

ソメイヨシノだけではない、様々な桜を愛でることの出来る、桜の名所です。

ここは、水上勉の小説「桜守」のモデルにもなった笹部新太郎氏の邸宅でした。

笹部氏は、桜の研究者で、特に日本古来種の保護育成に尽力し「桜博士」と言われた人物です。

(でも、元々は東京帝国大学法科大学政治学科を卒業して、

犬養毅の秘書をしていたというから、また凄いです。)

大阪造幣局の通り抜け、吉野の桜、

夙川公園の桜などの管理、指導を行ったといいますから、

関西に住む人間であれば、一度は笹部氏の桜に触れているんでしょう。

 

そんな桜をテーマに、落ち着いた優しい、けれど幹の力強さといったイメージを

それぞれに持たせてデザインしました。

Detail

建設         神戸市東灘区岡本5丁目
敷地面積     78.13㎡(23.63坪) ・ 70.48㎡(21.32坪)
建築面積     54.67㎡(16.53坪) ・ 42.52㎡(12.86坪)
延床面積   105.54㎡(31.92坪)・110.89㎡(33.54坪)

Problem

第一種低層住居専用地域という厳しい用途地域。
1棟にするには大きすぎ、2棟にするには少し小さい土地面積。
前面道路が4mしかないため、道路斜線が厳しい。

Solution

角地のメリットを活かし、角地緩和を適用して建てられる面積を増やした。
指定建築物の届出を行い、3階建てを建てられるようにした。
桁落ちしてしまう場所は、間接照明などで低さを感じさせないデザインとし、そのまま勾配成りに天井を上げて、広がりを感じさせるように工夫した。

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