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LDKを考える フロア・壁編
少し時間が空いてしまいました・・・
年度末で保育園の休みが多い中、下の子供が少し遅い突発性湿疹で1週間ほど保育園へ行けず。
重なる時は重なるもんですよね。
さて、和室に続いてLDKです。
当初は以前にも書いたとおり、がっつりヴィンテージ家具に合う雰囲気でいこうと思っていました。
けれど、家族で過ごす空間としては少し重たい。
自分たちの好みには寄るものの、もう少し普遍性のあるデザインにしよう。
ということで、全体のテイストを統一するのではなく、キッチン・ダイニング・リビング それぞれにある生活を考えてデザインしました。
1.床
LDK唯一の共通部分でしょうか。
ここはちょっと冒険してみました。
一回やってみたかったこれ。
パーケットフローリングです。
パーケットとは木材を集めた(寄木)細工のこと。
海外のインテリア写真なんかにも出てきますよね。
今回選んだのはタイルタイプなので、ヘリンボーン貼りなんかと比べると施工スピードは速いです。
(ヘリンボーン貼りは1枚ずつ施工しますからね~、結構大変だったりします)
オーク(ナラ)材の落ち着いた色合いで、デザイン性のあるフローリングでもあまり主張しません。
注意点1:管理規約(マンションのリフォーム・リノベーションにおいて)
戸建てと違い、マンションの場合下の階は他の家庭です。
そのため、多くのマンションでは管理規約などで使用できる床材が決められています。
フローリングの場合はLL-45といった基準が使われることが多いですし、場合によっては、カーペット敷きしか駄目な場合もあります。
リフォーム・リノベーション時にはこの管理規約を確認することが大切です。
我がマンションの場合、特別な規約はありませんでした。
が、元々はカーペット敷きでしたし、大人の方のみが住んでおられたとのこと。
そこで、LL-45対応の遮音マットを下に敷くことにしました。
(https://www.muku-flooring.com/lm-2/ 無垢フローリングドットコムのホームページより)
注意点2:無垢材ならではのこと
①音鳴り
無垢材やそれに付随する合板フローリング(突き板など)は、既製品のフローリングと比べ反りやすい特徴があります。
季節の変わり目などは反って音鳴りがしたりします。
今回のように下に遮音マットなどを引くとパキパキ音がします。
②節や色むら
これは選ぶもの(グレード)にもよりますが・・・
自然のものなので多少はでます。
せっかく無垢材を選ぶのであれば、それを愉しんでもいいのではないでしょうか。
今回の床、我が家の中で一番費用がかかったといっても過言ではありません(笑)
コストがかかるので、使ったのはこのLDKだけです。
居室や廊下は別の素材をつかいました。
2.壁
2ー1.塗装壁
壁は木造住宅ではあまり出来ないことをしよう!ということで、一部に塗装を入れました。
なぜ、塗装が木造住宅で出来ないかというと、
木造住宅(特に在来工法の新築)の場合、木が乾燥しきっていないこともあり、竣工から2年程度は躯体が伸び縮みするので、
ビニルクロスであっても継ぎ目が開いたり、割れたりします。
塗装だと、けっこうバキバキに・・・
ということで、我々は木造住宅ではあまり塗装はしません。
(もちろん、特殊な工法なんかで割れにくくしたりすることはできますが、費用がかかるので・・・ね。)
マンションはRC造なので、躯体が伸び縮みすることはありません。
選んだのは、「珪藻土」。
珪藻土の効果はまた改めてご紹介します。
フロアの色とトーンを揃えた、落ち着いたベージュを選択しました。
仕上がりが思った以上にいい感じだったので、将来的に他の壁も塗装にしようかとたくらんでいます・・・
注意点①:塗料の中に骨材(砂の粒みたいなもの)を混ぜて仕上げるかたちにしたので、落ち着くまでは浮いた骨材がパラパラと落ちる。
→落ち着けばそれ以上落ちることはありませんし、どうしても気になるのであれば、骨材を混ぜない仕上げもあります。
注意点②:ザラザラした仕上げの場合、洋服の繊維がひっかかったり、子供が擦れるとキズになるかもしれない・・・
→家具を置いたりして触りにくい面に使えば問題はないかと。
2ー2.タイル貼り
もう一つテレビボードを置く場所に何かアクセントを・・・
アイアンの室内小窓を取り付けようか、石貼りにしようか・・・といろいろ悩んでいたのですが、元々の壁を利用するには、無理が多かったため、タイルを貼ることで落ち着きました。
選んだのはニッタイ産業の陶粗壁というもの。
焼きものの原点に立ち返りタイル本来の良さを生かすというコンセプトの元にデザインされたものです。
素朴で力強いタイルの魅力が詰まっています。
これに目地をあえて大げさに入れてもらいました。
目地は綺麗に詰めるもの!という職人魂とは間逆の依頼にタイル職人さんはだいぶ戸惑っていましたが・・・