気がつけば、すっかり冬の寒さになってきました。
日が暮れるのも日に日に早くなり、夕方になってくるとせわしない毎日です・・・
暗くなってからのお迎えって、なんだか焦ります。
時間は夏の時よりもむしろ早いぐらいなんですが。

さて、アイクラーではここのところ竣工したり着工したりとバタバタとしておりましたが、ようやく目処が立ってきました。
そんな中で、新しいプロジェクトのことです。
場所は、御影本町。
幹線道路沿いにはなりますが、防音壁もあり、前面道路がもう一本あるため、
走る車から中が見えたりする心配はありません。
何より、明るい！！！
ということで、一目見てこの場所が好きになりました。

はい、はい。いつものパターン（笑）
でも、思うのです。
住宅を造り提供する立場の者にとって、その土地を好きになることは、結構重要なことだったりするのではないかと。
私たちAICHLERが造るのは、お金持ちのための豪邸ではありません。
普通の人たちが買える住宅です。
自分たちが好きだと思える、住みたいと思える、そんな土地ならば、きっと同じように感じで下さる方がいるはずだと思っています。
だから、そんな方の代弁者となったつもりで、その土地のクセを活かし、デメリットを解消するよう心がけています。

今回は「The history of Mikage」と名づけました。
御影という地名は、澤之井（沢の井）という泉があり、神功皇后が本住吉大神にお参りされる際、その水面に御姿を映し出したことから名づけられたという、なんとも歴史のある名前です。
歴史ある御影で、目を引くのが昭和8年に造られた御影公会堂。
神戸大空襲や阪神大震災を乗り越え、今に至る姿は威厳を感じます。
そんな、御影公会堂から少しヒントを得て、和と洋を組み合わせたデザインを考えています。

歴史は街だけではありません。
この土地に住まれて歴史を刻んでこられた、売主さんの歴史もあります。
次に住まれる方へデザインでほんのり引き継いで、また新しい歴史を刻んでいっていただければな～と思っています。

このタイル。
元々のお家についていた面格子がものすごくかわいくて、でも今にはないデザインで。
そのイメージに近いものがあったので、どこかに使おうかな・・・！と検討中です。