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男の人の変わらない趣味
最近の整理整頓術によくある「ものの住所を決める」。
わかっちゃいるんですけどね・・・
気が付くとどうしようかな~と決めかねたもので溢れている棚とかってありませんか?
我が家にはあります。
で、重~~~い腰を上げて片付けようかと思ったときに見つかったのがこの写真です。
20年以上前、大学生の頃の主人です。
何かわからない・・・ですよね。
時は遡り、1997年。
19歳のフクザワ少年は、リュックを片手にアメリカへの旅にでました。
当時は、アメカジの大ブーム。
アメリカ村でリーバイスのビッグEを買った、高校生時代。
猿岩石が電波少年でヒッチハイクの旅をしたのが、1996年。
少年の心にはアメリカへの旅に憧れが積もっていったのです。
(だと思って、聞いてみたら、猿岩石も見ていなかったし、バックパッカーのバイブル沢木耕太郎の深夜特急も読んだことなかった・・・)
せっかく入学した大学へは殆ど行かず、バイト三昧で貯めたなけなしの全財産を手に出発したわけでした。
アメリカンヴィンテージとネイティブアメリカンに溢れたアメリカを想像して。
(ちなみに、これは後でわかったことですが、日本に忍者や侍が居ると思って来日する外国人と同じだったとか。)
まず目指したのはグランドキャニオン。
果てしなく続く、渓谷。(その辺に、インディアンがいると思っていたらしい、笑)
途中、その辺を走っているアメリカ人(当時からトレイルランをやっている人が居たんですね~!)
にカタコト英語でグランドキャニオンの底までの時間を聞いたのが悲劇の始まりでした。
「1,2時間で着くよ!」とかるーく言ったアメリカ人の答えを鵜呑みにしたフクザワ少年。
そら、走ってるからだろ!とは思わず、そのまま歩き続けること数時間。
あたりは真っ暗。
グランドキャニオンの気候はほぼ砂漠と同じため、昼は40度を軽く超えるのに、夜になると氷点下まで下がることもある過酷なもの。
通常、登山用のしっかりとした装備をしていかなければならないような場所へ、コーラ片手にTシャツ1枚の超薄着。
(たまに、富士山へ軽装で登ってしまう観光客がいますが、それと全く同じ・・・)
あまりの疲労と寒さで、底に着いたところで、野宿することに。
とはいえ、寒すぎてじっとしていられない。
仕方が無いので、焚き火をすることに・・・
と、よく考えてください。
グランドキャニオンは、国立公園です。
当たり前ですが、火をつける行為は禁止です。というか、犯罪です。
まもなく、レンジャーに見つかり大目玉を喰らうのでした。
(ちなみに、これがグランドキャニオンの底らしい)
それから、時がたち現在。
最近また、ボロボロのデニムを押入れから引っ張り出して履きだした主人。
聞くと、例のビッグEとのこと。
ネルシャツも古着。(これは、体型に合わせて最近買ったやつ)
まったく変わってないやん・・・。
(ファッション業界は90年代リバイバルということで、最新ファッション?!)
え、片付けですか?
結局、フクザワ少年の思い出話に花が咲いてしまって、進みませんでした(笑)
ちなみに話は、ロサンゼルス編、ニューヨーク編、ラスベガス編、アリゾナ大学inフェニックス編に、まだまだ続きました。
このお話は、またそのうち。
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