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デザイン

アイクラーの設計。

病院の先生といっても、小児科や内科、耳鼻咽喉科、皮膚科・・・など専門分野があり、
私たちはその時々に自分の病状に合わせてどの病院に行くか考えますよね。
設計の仕事もあまりイメージがないかもしれませんが、専門分野が分かれていて、それぞれに違う業務を行います。
例えば、意匠。大枠のデザインを考える作業をします。
構造。構造計算を行い、その建物が安全かどうかチェックしたり、安全な構造を設計します。
また、商業施設やマンションのような大規模なものか戸建て住宅か、構造が鉄筋コンクリートか木造かなどによっても、専門が変わります。

もう少し掘り下げてみると・・・
同じ戸建てでも、注文建築と建売住宅では、また少し分野が異なります。
一人のクライアントのために、何度も打ち合わせを重ね、唯一つのもの(作品とも言えるでしょう)
を造るのが注文建築だとしたら、
建売住宅は、その真逆に近いことをします。

10人中7人ぐらいには支持される、使いやすい間取り。(やはり、3~4LDKは目指します。)
コストをかけすぎない構造。(売値に転嫁するわけに行きませんから!)

でも、最後、ここだけは忘れないようにしています。
愛着がもてるデザイン。
これは、アイクラーにしか出来ないこと。

 

周りから見ると、簡単に見えるかもしれません。
だって、普通のものを造るのですから。
でもね。
間取り一つから、けっこう考えてます。
この土地の特性は何か。
使いやすい導線になっているか。
無駄なスペースを造ってはいないか。(敷地を有効に使えているか)
普通に見えると思いますが、そう見えるように狙っています。
そして、そうした間取りを考えつつ、見た目が不細工にならないように外観のデザインも考えます。

間取りは、今までの経験を活かして緻密に作成していきますが、デザインの部分は、感覚で選んでいきます。

理屈ではなく、なんかいいな、と思ってもらえるように。
常に新しいものを探して、アンテナを張るようにしています。
店舗ではなく、住宅なのでやりすぎず、ほどほどに。
このさじ加減は、いつも悩みます。

アイクラーのデザインには、テーマはありますが、○○風 とか◯◯`s house とはなりません。
それには、この感覚の部分とさじ加減にあるのかもしれません。

 

アイクラーは、建売住宅です。
建売住宅のイメージってあまりよくないですよね。
土地の値段の高い灘区のエリアでは、なかなか注文建築で家を建てることはできません。
けれど、こんな高い買い物を妥協で選んで欲しくない。
本気でそう思っています。