ブログBlog
リモートワークと低座イス。
前回のブログでも書きましたが、働くことと暮らすことを考えた家の話。
以前の物件を紹介しようかと思っていたのですが・・・
今、販売中の物件でもちょっとやってみることに。
桁落ちのある部屋をワークスペースにしてみました。
椅子は、天道木工の「低座イス」。
八代目松本幸四郎氏(女優の松たか子さんのお爺様。)の邸宅を設計する際にデザインされました。
板倉準三建築事務所の長大作氏のデザインです。
「和室でのくらしに違和感なくとけ込み、ゆったりとくつろげる椅子に座りたい」
という要望から生まれたこの低座イス。
座面までの高さは29cm。
足を投げ出した姿勢で座れ、広い座面の上ではあぐらもかけます。
イスのようで椅子でない。
ソファのようでソファでない。
その真ん中のちょうど良い形。
畳や絨毯を傷めないよう、脚部はほどよい幅を持たせたソリの形になっています。
印象的なフォルムの背もたれは「柿」をふたつに切ったときの断面の様子からインスピレーションを受けたといいます。
和室だけでなく、洋室にもスッと馴染むデザインです。
作業するのにちょうど良い高さの机がなかったので、机は特注しました。
我がアイクラーの物件をいくつも手掛けてくれている、
松本大工のお手製です。
机の反対側の壁はアクセントクロスにしてみました。
リモート会議の時に、顔の後ろにちょうど映るように考えたものです。
これで、テレワークもバッチリ(なハズ)
で、そんなイメージで写真を撮ろうと、息子たちを連れて行ったのですが・・・
2人で椅子を取り合い。
結果、こんなことに。
日本は未だ出遅れている感がありますが、子供達も。
近い将来、インターネットを使った授業になるかもしれません。
緊急事態宣言中は、子供たちの習い事もリモートでしたもんね。
実際、こんな部屋があったら良かったな、と思ったことを形にしてみました。
そんな訳で、販売中の物件をカスタムした話でした。
見てみたい方は、是非。