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天童木工とコラボ。
百聞は、一見にしかず。
天童木工の良さは、見ていただくのが1番。
という事で、天童木工とコラボします。
11月中旬に御影3丁目にある「GRANITE mikage」に納品されます。
興味のある方は、ご連絡いただければご案内します~。
アイクラーのホームページにも特設ページを設ける予定。
ただ今、絶賛打ち合わせ中です。
特設ページを作るには、まだ時間がかかりそうなので、
先行してブログで取り上げていきたいと思っています。
さて、入れる予定の家具について少し掘り下げてみましょう!
まずは、天童木工を代表する「バタフライスツール」。
プロダクトデザイナーの柳宗理によるデザインです。
蝶が羽を広げたような独特なデザインと
7mmの薄い2枚の成形合板と2本のボルト。
1本のステーのみというシンプルな構成。
発表されたのは、1956年。
デザインベースの持込が、1954年といいますから、
完成までに2年もの歳月がかかっていることになります。
(デザインの着想からすると、3年かかっているとか!)
この椅子の始まりは、柳の手遊びから生まれたものだったそうです。
紙を切ったり、折ったり、曲げたりしているうちに、
ある形状が椅子になるのではないかと思ったのだといいます。
それを、木材で表現する。
しかも、見た目だけでなく実際に使用できる強度も持たせて。
成形合板だからこそ、天童木工の技術があったからこそ、
出来上がったものだと思います。
発表当時は、消費者にはなかなか受け入れられず
(腰掛という使用頻度の低い分野。
なのに、数百円で腰掛が買える時代に、5,000円・・・そらねぇ・・)
苦戦を強いられたものの、そのデザインと製造技術の高さにより、
各地の展示会でデザイン賞を総なめにしていきました。
1957年の第10回ミラノ・トリエンナーレ(1923年から現在も続く、ミラノの美術展覧会)
で柳の担当したブースが金賞となると、その名は、国内から世界中へ。
ニューヨーク近代美術館(MOMA)や、パリのルーブル美術館では
パーマネントコレクション(永久所蔵品)として選定されています。
このバタフライスツールを60年以上製造し続けているのが、天童木工なんです。
欧州向けには、スイスのVitra社が製造。
(世界でこの2社だけです。それ以外の製造品はすべて模造品ですので、ご注意を!)
因みに、欧州のマニアの中には、天童木工のバタフライスツールが欲しいと、
わざわざ日本に買いにくる人もいるらしい・・・
天童木工のNさんとMさんからの受売りな話でした、笑。
天童木工の社員さんたちって、”天童愛”が凄すぎて、
なかなか濃~い話を沢山聞けます。
でも、こんなストーリーのある家具。
眺めているだけでも、楽しくなってきませんか?
次回は、引き続き入れる予定の家具についてのストーリーをお伝えできればと思います。
尚、10月31日に天童木工がカンブリア宮殿で特集されます。
皆さま、観てみてください~。