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デザイン

龍安寺とチョッパー

長らくカスタム(改造)に出していた、主人のバイクが戻ってきました。

知らないうちに、ホイールからハンドルからいろいろ細かく変わっているようです。

といっても、正直どこが変わったか私にはわかりませんが・・・

戻ってきて、イキナリの雨。

乗れないバイク(カッパを着てまでは、乗りたくないらしい)を眺めて

満足気な主人。

いろんな人にラインしたり、インスタにあげたりして、楽しんでおりました。

ちなみに、雨の日は濡れないように、我が家のマンションガレージに鎮座することとなるバイク様

その結果、追い出された自家用車は事務所のガレージへ。

朝の保育園の送迎時に事務所まで歩いて取りに行くという労力が発生します。

もちろん!主人のバイクを置いているわけですから、取りに行くのは主人ですが。

 

さて、社内研修と称して、龍安寺へ行ってきました。

龍安寺といえば、石庭。

日本人のみならず、海外の人々をも魅了する有名な庭ですよね。

水や木を用いることなく、石や砂だけで自然を表現する。

何かを付け足して表現するのではなく、

要素を出来る限り削ぎ落として表現する。

 

比べるのもとは思うのですが、

主人のバイクもチョッパーといって、出来る限りパーツを削ぎ落としてシンプルにしたもの、らしいです。

(それを更につけたり、外したり、取り替えたりしているというね・・・)

どこか共通点を感じて、こういった感覚って、

国境関係なく通じるものがあるんだなぁ、と思っていたところ…

 

隣に居るはずの主人がふらふらと何処かへ行くではないですか!

後ろで特別公開されていた、襖絵を見て、こんなクロスないの〜。

さらには、さっき見た茶店でみたらし団子食いたいな〜。とのんきな声。

いや、襖絵ももちろん凄いんですよ!

この時代にはなかなか無かった構図とも解説されてましたし!

でも、せっかく石庭を見に来たんだし。

自分のバイクとの共通点とか感じたり無いの?!

 

削ぎ落とされ過ぎて、訳分からんかった らしい………

私からしたら、バイクのハンドルとかホイールとかマフラー

とかのほうが訳分からんわ!!

 

外の大きな池を一周して、

念願の…団子。

 

因みに、龍安寺の石庭は、作者不明で庭の解釈も謎に包まれています。

庭には15個の石が使われていますが、全ての石を見渡せる場所はありません。

必ずどれか一つが隠れてしまいます。

これが、どう言った意味なのか。

15とは、15夜の満月と言うように、完全な数字と言われています。

完全なるものは、いつか滅びるといったことから、不完全なものになるようにした、と言う説も。

奥が深いですね。

 

こじつけのようになりますが、私たちが造る家も、完成品としてお渡ししていません。

もちろん、検査なんかはちゃんと受けて、完全に住める状態にはしています。

けれど、そこはあくまでスタートラインであって、

住んで行く中で色が変化していったり、馴染んできたり、手を加えてみたり。

ピカピカの状態が全てではなくて、そこから愛着の湧くものになっていったらいいな、と思っています。

 

だから、あくまでやりすぎず、造り込みすぎず。

適度なところで。

主役は、家ではなく、住む人 ですから。