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母なる山
ふと思いたって、「摩耶山天上寺」へ行ってきました。
城の下通に「At the Foot」と名づけ、この天上寺のことに触れながら、タイミングを逃し、行きそびれていました。
真冬になる前に!!と気合を入れて・・・
車で行ったので、片道30分ほど。
お馴染み六甲牧場を通り抜けて暫く山道を進んだところにあります。
車酔いしやすい長男を連れてはこれません・・・
西山門をくぐり、参道へと続く道・・・と思いきや、ちょっと眩暈がしそうな階段が。
ここ数年、運動らしいことをしていない私。
息も絶え絶えに登りました。
上から見ると、こんな感じ。
ね、頑張ったでしょ(笑)
この摩耶山天上寺。
孝徳天皇の勅願により、インドの高僧 法道仙人によって創建されたと言われる、非常に由緒あるお寺です。
最盛期には3000人ものお坊さんを擁していたといいますから、かなりのものですよね。
その後、弘法大師(空海)が、当時の唐で女人守護の女身仏として信仰されていた
摩耶夫人の尊像を奉安(安置)したことから、天上寺と呼ばれるようになったということです。
ちなみに、この摩耶夫人というのがお釈迦様の生母ということで、仏教の聖母とも言えるワケです。
で、母なる摩耶夫人尊は、女性のあらゆる難病や苦しみを救う女尊で、
特に子授け、安産、子育ての守護仏として知られています。
安産祈願として、腹帯を授けてもらう風習がありますが、この摩耶山天上寺が発祥の地だそうです。
歴史を紐解くと、なかなか凄いお寺でした。
さて、階段を登りきり中へと進むと、「天空の大舞台」と呼ばれる広場が。
明石大橋や淡路島まで見える、壮大な景色です。
この景色を見て、法道仙人もこの地に寺を建立することを決めたのでしょうね。
私たちが行った日は、少し雲の多い日でしたが、ちょうど雲の隙間から太陽の光が淡路島に降り注ぎ、
それはそれは幻想的な世界でした。
神話によると、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)が最初に生んだといわれている淡路島。
本当にそうだったのかもしれないな、と感じる瞬間でした。
摩耶ケーブルを使うと、もっと簡単に行けますので、是非一度行ってみてくださいね。
階段は大変ですが、一見の価値ありです。