私たちが住宅を計画するとき、ストーリーがあります。
ストーリーを決めるとき、闇雲に今の流行りを追いかけて決めたりするわけではありません。
その土地の特徴を考え、イメージを膨らませます。
その土地や地域の歴史を調べます。
土地の持つ、空気感を感じます。

そこから、一つ一つのストーリーを紡いでいます。
（ちなみに、そのストーリーに題名をつける形でテーマをつけます。）

私は、ストーリーを具現化するのが、デザインなのではないかと考えています。
だから、ストーリーのないデザインはただ、タイルを貼っただけ、クロスを貼っただけ、ですし、
デザインありきのストーリーは、ただのコジツケだと思っています。

京都には京都の歴史（ストーリー）があり美しさ（デザイン）がある。
ニューヨークにはニューヨークの歴史があり、美しさがある。
だから、神戸には神戸の歴史があり、美しさがあると思います。
ただ、奇抜で目立つデザインを造り、コジツケのストーリーを造っているわけではありません。

街の歴史やストーリーで調和しながらも、新しいものを造り、街の価値を上げたい、
そんな思いで造っています。

ストーリーが実感できて、そこに具現化されたデザインがあることで、
お客様は「他とは違う何か」を感じてくださるのではないかなぁと思っています。

ま、だからと言って、ストーリーを大手を振ってお客様の前でご説明するつもりもないので、
ブログで細々と紡いでおります。

でもね・・・・・
同じ町名の物件が来たとき、結構困ったりするんですよね～笑。
同じものを造る訳にもいかないし、正反対のものを造る訳にもいかないし・・・