“Passage”Hiramatsu
場所は西宮市平松町。
阪急・阪神・JRの3線が緩やかに交差する街。
滅多に新しい住まいが出ることのない
静寂に守られた場所です。
この平松町を少し北に上がったところに
「往古武庫菟原郡界傳説地」という史跡と
大きな一本松が佇んでいます。
わざわざ道を曲げてまで残した史跡と一本松。
利便性よりも、土地の記憶と敬意を優先した
街の美学。
この「往古武庫菟原郡界傳説地」とは、
直訳すると
「大昔、武庫郡と菟原郡の境界線であったという言い伝えがある場所」という意味です。
古くは、
東側の「武庫郡(むこのこおり)」と、
西側の「菟原郡(うはらのこおり)」
の境界目印として、この大きな一本松が立っていたと言われています。
そして、この一本松は、
谷崎潤一郎の小説『細雪』にも登場します。
作中では、主人公たちがJRのガード下にある
小さなトンネル「マンボウ」を身をかがめて通り抜け、
「一本松の傍のお宅」へと向かう優雅な風景が描かれました。
フランス語で小道やアーチ状の抜け道を
意味する「Passage(パサージュ)」
マンボウというレトロなトンネルをくぐった
先に広がる街、それが西宮市平松町です。
表通りの喧騒から一歩入ったその道の、
歴史と文学のぬくもりが残る街で、
自分たちだけの穏やかな日常を紡ぐ。
グレーが多くなってきたので、
今回はベージュを中心とした
優しいデザインでまとめました。
着工前にお客様が決まりましたので、
お引渡しまで粛々と進めていきます。

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